離婚

家に帰りたくない!離婚を検討している夫。どうしたらよいか?

ラブラブで結婚した夫婦も、長い年月の家庭生活の中で、お互いのすれ違いや価値観のズレなどで自宅の居心地が悪くなってしまい、家に帰るのが嫌になるだけでなく、怖くなってしまうのが帰宅恐怖症です。妻が怖くてパニックになり、自分の家なのに帰りたくないと思ってしまう男性が増えています。

1. なぜ妻が怖いのか

1-1 帰宅恐怖症とは

帰宅恐怖症とは、仕事が終わっても、妻がいる家に帰りたくない、と夫が家に帰るのを苦痛に感じてしまう状態のことです。何かしらの理由をつけて残業するとか、ひどくなると、帰宅せずにカプセルホテルなどに宿泊し、そのまま自宅に戻らずに、そこから会社に出勤する人もいます。

最悪な場合、そのまま家に帰らずに行方不明になってしまったり、妻に連絡をしないまま蒸発してしまったりするケースもあります。誰でも帰宅恐怖症になってしまう可能性がありますが、特徴として、40代から50代の働き盛りの会社員や、ある程度一定の地位があり、忙しく働いている人が陥りやすいと言われています。

1-2 なぜ帰宅恐怖症になってしまうのか

夫が帰宅恐怖症になってしまう理由には、夫と妻の立場の関係に深く関わっています。対等な立場だったのに、いつしか妻が強くなってしまっているのです。仕事で疲れて帰ってきて、妻にあれもやれ、これもやれ、と無理やり要求されているような方は、仕事で疲れて帰ってきても、お構いなしに様々な要求をしてくる妻に嫌気がさして、気がついたら自宅に帰りたくないという気持ちになってしまうのです。

また、子供ができる前は夫のことを思ってくれていたのに、子供が生まれてから子供中心で生活が回り、妻の関心事が夫ではなく子供に行ってしまうので、そこから夫婦間の関係がぎくしゃくしてくるケースもあります。

妻に、夫にも子供にも対等に接する余裕と心の広さがあれば、子育てしながら夫の忙しさも十分に理解できるのでしょうが、気持ちにゆとりが無いと、どんどん焦りの気持ちが怒りに変わり、夫に八つ当たりするようになります。

1-3 夫にも原因があるのか?

妻に原因があるとされる帰宅恐怖症問題は、それを解決できない夫にも原因があるかもしれません。例えば、何事にも穏便に済ませたくて、自分が我慢すればよいと思ってしまう男性や、まじめで温厚な性格で、妻と喧嘩したくないと思っている男性の場合、根源は妻にあるとしても、夫から解決策を見出すことができず、状況が悪化してしまう可能性があります。

この問題がそのまま解決できなければ、夫が精神的に追い込まれてストレスが溜まってしまいます。それを解消するために、パチンコやスロットなどのギャンブルに走ってしまう人もいれば、違う女性と不倫をしてしまう人もいます。そのような状況に陥ったのは妻のせいだと言うかもしれませんが、夫にも原因があったことを理解しなければいけません。

2. 帰宅恐怖症かもしれない?夫の行動とは

2-1 妻が気づいてあげることで解決することも

妻に原因があるかもしれないのに何も気づかないまま、夫の帰宅恐怖症の症状が進行してしまった結果、ギャンブルにのめり込んだり、浮気に走ったりしてしまう可能性があります。ちょっとでも夫の行動や言動がおかしいと思ったら、帰宅恐怖症かもしれないと判断して、妻のほうで自分の行動を省みながら、夫との関係が良好になるよう、再構築していく必要があります。

2-2 今までよりも帰宅時間が遅い

これが一番分かりやすいですが、家に帰るのが嫌だからこそ、帰宅時間が遅くなってしまう兆候が最初に見られます。仕事が終わっているのにもかかわらず、なかなか帰宅できずに遅い時間になっていることを、妻は単純に仕事が忙しいから帰りが遅くなっていると勘違いしがちです。

2-3 食事をしてから帰宅することが多くなる

どうしても自宅に帰りたくないからこそ、時間つぶしも兼ねて食事をしてから帰宅することが増えていきます。毎晩のように外食していたらお小遣いの範囲内で収まり切れなくなりますし、体調を崩してしまう可能性もあります。

家で食べる機会が減ってしまうので、家族団らんの時間が少なくなってしまった結果、さらに夫婦の関係がギクシャクしてしまう、という悪循環に繋がっていきます。

2-4 覇気が無い

家にいるときに、今までと違って覇気が無いとか、妻や子供などとの会話が無くなってしまう傾向が出てきます。朝目覚めが悪くて疲れが取れていなかったり、一人になりたいと言い出したりするのも、帰宅恐怖症で精神的に追い込まれていることで起こる症状です。

3. 治療法や対処法を模索しよう

3-1 しっかり話し合う

夫が一人で悩んでも解決することができません。最初の一歩を踏み出すのは大変かもしれませんが、帰宅恐怖症かもしれないと思ったら、妻がやってきた行動や言動が夫にとってどのように負担になっていたのか、しっかり話し合ってみることが重要です。双方が、意見をしっかり言って聞くことが問題解決のための一歩です。

家にいることがストレスになっていて、帰宅することがプレッシャーになっているのであれば、一刻も早くそのストレスの原因を取り除くことが、帰宅恐怖症を解決するための突破口になります。しかし、それは単純な問題ではなく簡単でもないので、例えば文字で問題を書いて整理してみたり、ストレスになっていることをリストにしてみて、心を整理してみましょう。

3-2 病院でカウンセリングを受ける

夫の症状は深刻な状況になっている場合、夫婦間だけでは問題を解決できなくなっている可能性があります。そのときは恥ずかしがらずに、病院でカウンセリングを受けて、医療の観点から夫婦間の関係を修復していくこともできます。

帰宅恐怖症という正式な病名ではありませんが、それでも精神的なストレスやプレッシャーの負担を感じている夫が追い込まれている可能性があるので、そのような状況をしっかり治療するために、病院の精神科に通って、気持ちをリラックスさせることが求められます。

先生から心理テストなどをしてもらい、今の自分の精神面の深刻度がどのくらいになっているのかを見極めてもらいます。そこから、何が原因で帰りたくないのか、なぜ今の自分がパニックになっているのかを洗い出し、専門スタッフと一緒になって現在の症状を軽くすることができます。一人で悩まずに専門知識がある有資格者に相談してください。

4. 離婚をするという決断を下したら

4-1 スムーズに離婚が成立する場合

夫が、帰宅恐怖症が原因で離婚をしたいと言い出したら、妻と夫で協議離婚について話し合うことになります。しかし、協議はなかなかうまくいかないことも多いです。裁判所を利用せずに離婚をしたいと思っている場合、双方は話し合いで円満に離婚をする条件を決めていかなければなりません。

話し合いで折り合えば、スムーズに離婚届けを区役所・市役所などに出すことができます。お互いが納得して離婚ができれば、離婚を成立させることができます。そして悩むことなく円満離婚をすることができます。

4-2 スムーズに離婚ができない場合

話が進まないでスムーズに離婚できない場合は、弁護士に相談しましょう。裁判所に離婚調停を申し立ててそこで冷静に話すことで離婚ができることが見込まれます。夫が、帰宅恐怖症になってしまった原因は妻にもあることが多いので、明らかな証拠があってモラハラが立証できるなら、慰謝料を訴訟では認められることもあります。

いずれにしても、モラハラ妻とは話し合いがそもそもできないことが非常にも多いので、専門的弁護士に事情を説明して、どのように手続きを進めていくのがよいのか相談するのが有益でしょう。

特に、お子さんがいる場合、お子さんに会えなくなるとますますつらくなるので、別居をまずしてお子さんとの関係を維持しつつ、離婚の話をするなど工夫が必要です。

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